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コロナウィルスで在宅勤務を決めたGMOの対応が素晴らしすぎる件

このページではコロナウィルスで在宅を決めたGMOの対応について説明させていただきます。
GMOでは、2020年1月のコロナウィルスについて在宅勤務を決定しました。
何故GMOはコロナウィルス対策としてここまで早く在宅勤務を決定できたのか?ということやそれに付随する内容について解説させていただきます。
参考ニュースはこちら

中国国内で新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、IT大手のGMOインターネットでは、27日から国内の社員のおよそ9割にあたる4000人を在宅勤務にしています。
東京・渋谷区にあるIT企業のGMOインターネット。オフィスを見渡しても人はほとんどいません。
GMOでは、27日から中国からの観光客が多い東京・渋谷や大阪、福岡で勤務する従業員のおよそ4000人を在宅勤務にしました。
業務上、やむを得ない場合にのみ出勤が許され、出社した人にはマスクと手袋が配られます。打ち合わせにはテレビ会議を活用。システム部門では、自宅から遠隔でプログラムなどの作業を行っています。

何故GMOは迅速に在宅勤務の決定をできたか?

何故GMOはここまで迅速に在宅勤務の決定を行うことができたのでしょうか?
結論からいうとGMOがコロナウィルスで在宅勤務の判断をできたのは「阪神大震災の際の教訓を生かし、大きな問題が起きた際の対策を事前にきめていたから」です。

中小企業であればまだしもGMOのような規模の企業でこういった判断をすぐに下すのは異例です。
何故かというと会社というのは大企業になればなるほどステークスホルダーが多くなりますし。上場している企業であれば投資家や取引先があります。
在宅にすることによるデメリットが生まれたり機能の低下がないはずがありません。
そういった中で在宅勤務の判断を即するというのは簡単なことではありません。
今回のGMOのコロナウィルスに対する在宅勤務の判断は「社員の命を何よりも最優先する」という当たり前のことを徹底した点が素晴らしいと言えるでしょう。

コロナウィルスと在宅勤務から考えること

GMOのコロナウィルス対策と在宅勤務の判断から少し考えることがあります。
実はほとんどの企業はやろうと思えば在宅で勤務できるのではないか?という点です。
もちろんこれは職種によります。
パン工場で働く人や土木作業の仕事を自宅に持って帰り行うことは難しいでしょう。
ただしホワイトカラーの仕事の大部分は実は自宅でできてしまうというのは誰もが言わないだけで厳然たる事実だと思います。
企業にとってのデメリットが大きい(と思っている)からそのような判断をしているだけというのが本当のところでしょう。

在宅勤務とパフォーマンスについて

例えばITエンジニアという職業などはその最たるものです。
プログラミングの仕事は基本的にPCがあれば行うことができます。
チームで作業を行う場合もコミュニケーションツールを使えばいいですし、口頭で説明するよりも齟齬なくスムーズに作業が行えたりします。
ただし在宅勤務にするとさぼったり明らかにパフォーマンスが落ちる人もいるのは確かです。
逆に自宅勤務が可能になれば働き方の選択肢が増え、雇用者と労働者がいい関係を構築
し雇用が増えたりとメリットもたくさんあるのです。

GMOのコロナウィルス対策に見る中小企業との比較

GMOのコロナウィルスで在宅勤務にしたことに関連して補足説明させていただきます。
ほとんどの中小企業では、このように在宅勤務にすることはないでしょう。
何故かというと在宅勤務にする場合、有能な管理者や出勤せずに仕事が回るための仕組み作りをする必要があるからです。
このようなことは人材や時間のリソースがある企業にしかできないことで、
中小企業の多くは「そんなことしている時間があったら働いてくれ」というのが本音だと思います。

GMOは普段から在宅勤務をしている?

GMOは普段から在宅勤務をしているのでしょうか?
結論からいうと、基本的には在宅勤務はしてないようです。
それはGMOがITだけでなく金融や様々なサービスを扱っていることも関係していると思われます。
いくら在宅勤務のほうがパフォーマンスがいいからといってセキュリティ上好ましくない事態が発生してしまいからです。
コロナウィルスの話からは少しずれてしまいましたが、GMOの在宅勤務事情について説明させていただきました。

まとめ

コロナウィルスにおけるGMOの在宅勤務の判断について説明させていただきました。
コロナウィルスはまだ原因やワクチンが特定できない恐ろしい病気ですが、何よりも人命を尊重する方針で企業も動いてほしいものですね。

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