IT業界知識

ジョブホッパーとは?特徴は?メリット・デメリット【エンジニア必見】


このページではジョブホッパーについて解説していきます。
ジョブホッパーは聞きなれない言葉ですが、人事担当者や業界関係者ではよく使われる用語の一つです。
ジョブホッパーについて、
・ジョブホッパーとは?
・ジョブホッパーの特徴
・ジョブホッパーと転職について
・ジョブホッパーは有り?無し?

など簡潔にまとめてみましたので、是非参考にしてみてください。

ジョブホッパーとは?

そもそもジョブホッパーとは一体何でしょうか?
IT業界でのジョブホッパーを簡単に説明すると「転職回数が多く、短期間の転職を繰り返すエンジニア」となります。
在職の期間としては半年~1、2年程度が目安になります。
転職回数については年齢にもよりますが20代で3社以上転職をしていたらジョブホッパーに該当します。

ジョブホッパーのメリットデメリットについて

ジョブホッパーの定義について理解していただいたところで、次にジョブホッパーのメリットデメリットについて説明させていただきます。
ジョブホッパーという言葉はどちらかというとネガティブな使い方をされることが多いのですが、ITエンジニアにとってデメリットばかりではありません。
自分のキャリアを考えジョブホッパーのメリットデメリットを理解したうえで行動することをお勧めします。

ジョブホッパーのメリット

ジョブホッパーのメリットとしては以下です。
ジョブホッパーのメリットは
・短期間でキャリアを構築できる可能性がある
・転職により年収が上がる可能性がある
・ストレスのかかる環境を転職により避けることができる

などです。

何が悪いの?ジョブホッパーのデメリット

ジョブホッパーのデメリットについても説明させていただきます。
ジョブホッパーのデメリットは
・短期転職を繰り返すことで職務経歴書が汚れ市場価値が下がる
・仮に入社してもまた転職するのでは?と先入観を持たれる
・転職癖がつき嫌な事があるとすぐに辞めたくなってしまう

などです。

ジョブホッパーとキャリアビルダーとは

ジョブホッパーと対照にあるのがキャリアキャリアビルダーという言葉です。
キャリアビルダーとは「計画的に転職を行い、キャリアを構築できる人材」というような意味で使われます。
どちらかというとネガティブな使われ方をすることが多いジョブホッパーに対してポジティブな意味で使われることが多いのがキャリアビルダーです。

キャリアビルダーの特徴

キャリアビルダーの特徴としては以下があげれられます。
キャリアビルダーの特徴としては、
・行き当たりばったりでなく明確な意図をもった転職を行う
・必要な知識や経験をつけて市場価値を上げてから転職を行う
・転職をすることで給料やキャリアがあがっている
・自分が職場を嫌になったなどネガティブな理由でない転職を行う

などです。

ジョブホッパーは優秀なのか?それとも問題児か?

IT業界においてジョブホッパーは優秀なのでしょうか?それとも問題児なのでしょうか?
この問題については個々のITエンジニアによりますので、一概に言える内容ではありません。
ただしジョブホッパーの中には明らかに問題児と思われる人材も少なくありません。
ジョブホッパーの中で問題児の典型例は以下です。
・人間関係を上手く構築できない
・経験に対してスキルが低い
・仕事内容に対して不満が多い
・自己中心的でこらえ性がない

などです。

ジョブホッパーは性格に難あり

上記のようにジョブホッパーは性格や人間的な面で幼稚さを抱えている場合が非常に多いです。
全体数でいえばジョブホッパーで本当に優秀な人は1割程度、残りの半数以上は地雷やトラブルメーカーもしくは本人に何かしらの問題があります。
自分自身がジョブホッパーかも?と思った場合は自分自身に改善すべき点はないのか振り返ってみることも必要です。

ジョブホッパーとITエンジニアと転職回数

ITエンジニアは他の職業に比べて転職回数が多いと言われております。
また、ジョブホッパーとなってしまう割合も総じて高めです。
それは何故なのでしょうか?
ITエンジニアがジョブホッパーになる背景についてまとめました。

人材のニーズが高いから

IT業界にジョブホッパーが多いのはITエンジニアの人材ニーズが高いことが理由です。
つまり転職先がたくさんあるので転職回数が多くなるのです。
これが人材ニーズが低い業界であったり、そもそも転職者を受け入れるハードルが高い業界であればジョブホッパーになる割合も少なくなることでしょう。
裏をかえせばITエンジニアはかなり恵まれた環境で働いていると言えるでしょう。

正社員だけでなく派遣型のニーズも高いから

働き方の多様性も関係があります。
ITエンジニアの場合、正社員だけでなく派遣やアルバイト、もしくはフリーランスなど様々な雇用形態で働くことが可能です。
派遣やアルバイトでも比較的高賃金を獲得することができるため、正社員という雇用形態に固執しないエンジニアも少なくありません。
言葉は悪いですがスキルさえあればくいっぱぐれることは少ない業界なのです。
そのため短期転職を繰り返しより恵まれた環境での働き口を求めるエンジニアが多いのです。

ポテンシャルで採用されることが多いから

ITエンジニアの場合、ポテンシャルで採用されることもあります。
スキル面については入社前に正確に把握することは難しいですから、ポテンシャルさえよければ入社後に業務を覚えてもらえればOKと判断する企業もおります。
人材ニーズが高く、さらにポテンシャル採用する企業がほとんどのためITエンジニアの中でも若手エンジニアは短期転職を繰り返す土台が揃っていると言えるでしょう。

金銭面よりも自分のやりたいことを優先する人が多いから

ITエンジニアの場合、金銭面よりも自分のやりたいことを優先する人が多いです。
それは開発言語や開発環境、特定の専門分野など分類化すれば多岐に渡ります。
選択できるほどITエンジニアの仕事は幅が広いという見方もできます。
また、スキルアップに繋がらない仕事や自分の希望しない作業を極端に嫌がる傾向がITエンジニアにはあります。
これも短期転職を繰り返しジョブホッパーが生まれやすい理由の一つです。

専門分野の知識があるとどこにでも転職できるから

ITエンジニアの場合、専門分野の知識があると圧倒的に転職に有利です。
特に20代30代の場合高待遇での引き合いも多いですから転職市場で無双できる可能性もあります。
そうなるとわざわざ嫌や職場や環境に固執する意味がなくなってくるため転職を繰り返すエンジニアも増えてくるのです。
これがジョブホッパーを生む理由でもあります。

ジョブホッパーの末路?転職しすぎて市場価値が落ちた場合の対策

市場価値の高いITエンジニアであってもジョブホッパーとして転職を繰り返すと経歴書が汚れ市場価値が落ちてきます。
多くの転職を繰り返すことにより正社員の転職市場では相手にされなくなり、キャリアアップが難しくなることがほとんどです。
ITエンジニアのジョブホッパーは若くて社会人経験が浅いケースも多いためこのような事実を知らずに気がついた時には就職先がなくなってしまうという悲惨なケースも少なくありません。
そういった時にどのように行動すべきかという進路について解説させていただきます。

フリーランスエンジニアになる

フリーランスエンジニアは経歴書よりもスキルが重視されるため、正社員からのドロップアウトするコースとしては最もおススメです。
ただしスキルのないフリーランスエンジニアは本当に生活面が苦しくなってしまうため最低限のスキルと知識を身につけておくことは必須と言えるでしょう。

フリーランスエンジニアの場合、常駐型と受託型があります。
安定性を求めるのであれば常駐型がおすすめです。

自分でサービスやブログを立ち上げ収益を上げる

ジョブホッパーの大きな特徴としてこらえ性がないことがあげられます。
フリーランスエンジニアで常駐したり受託を請け負ってもストレスをためたり、顧客との関係を構築できない人も一定数います。
そういった方はブログや自社サービスを立ち上げ収益化する方法があります。
もちろんサービスを軌道に乗せるまで時間はかかると思いますが、ストレスからは解放されジョブホッパーの性格にあった理想的な働き方を手に入れることができるかもしれません。

結論:ジョブホッパーはあり?なし?

結論としてジョブホッパーはありなのでしょうか?それともなしなのでしょうか?
それは年齢やビジョンによって答えが違ってくると思います。

20代のジョブホッパー

明確な目的をもった20代のジョブホッパーはありだと思います。
転職を繰り返し企業したり自分のサービスをもち成功するケースも非常に多いです。
また、転職を繰り返すことで業界内での自分のスキルを客観的に見ることができる点もメリットです。
ただのワガママで転職を繰り返す場合は論外ですが自分の目的を達成するための転職であればありではないでしょうか。

30代のジョブホッパー

業種にもよりますが、30代で転職を繰り返すのはかなり危険です。
キャリアを構築しなくてはいけない年齢なのに軽率に転職を繰り返すことで無駄な時間を過ごしてしまう場合が多いためです。
転職の目的を明らかにし転職先を狙い撃ちする有意義な転職であればありだと思います。

40代のジョブホッパー

40代で転職を繰り返すことはお勧めしません。
40代以降の転職市場価値が上がる可能性は極めて低いためです。
また、この年代で転職を繰り返す人はほとんどが性格や人格に問題があるケースが大変を占めるということも事実です。

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