客先常駐

【大混乱?倒産?】客先常駐はコロナでどうなっているのか【現場最前線情報】

このページでは客先常駐の現場がコロナでどのようになっているのか?という点についてまとめてみました。
客先常駐の業界で働く著者が生の声をリポートしてみます。
なお、当記事は2020年4月に作成されたものなので、5月以降現場の状況に変化があれば随時加筆していくつもりです。
IT業界で働くエンジニアや客先常駐SE、派遣業界の方の参考になれば幸いです。

結論:コロナで客先常駐は混乱している

まず結論からいうと客先常駐の現場はコロナによって大混乱してます。
(2020年4月現在)
では何故コロナによって客先常駐現場は大混乱しているのか?その理由について現場の声をピックアップして説明させていただきます。

コロナにより客先常駐現場が混乱している原因①リモートワークの準備が大変すぎる

リモートワークへの切り替えで非常に混乱している現場が多く見られます。
IT開発の現場だしリモートワークと相性がいいし簡単でしょ?と思われるかもしれませんがそういう訳にはいきません。

その理由としてセキュリティーの問題があげられます。
IT開発に携わるものにとって個人情報や機密情報、あるいはプログラミングソースの流出などのリスクは計り知れません。
本来であればリモートワークと相性のいいはずのITエンジニアがわざわざ出社しているのはセキュリティリスクが大きな原因でもあるのです。
まずセキュリティ自己を起こさないための万全な体制を構築するだけでも非常に手間がかかります。

コロナにより客先常駐現場が混乱している原因②PCや環境の手配で大混乱

リモートワークに付随する内容ですが、単純にPCの手配も大変です。
大手のSlerなどですとプロパーや外注スタッフをあわせると数千人規模のPCを手配しなくてはいけません。
数十台のPCであれば家電量販店やネットで注文すればいいのですが、日本中の企業がリモート作業用のPCを必要としている状況でそれだけの台数を揃えるのは容易ではありません。
また、PCを手配するだけでなく管理をする必要もありますので我々が思う以上にリモートワークの準備は大変なのです。

コロナにより客先常駐現場が混乱している原因③シフト体制の構築

客先常駐現場がコロナで混乱している原因としてシフト体制の構築があります。
プロジェクトに携わるエンジニア全てリモートでの作業ができればいいのですが、プロジェクトによっては出社が必要な状況があることも
決して少なくありません。
その場合は最低限の人を出社され、リモートワーク組と分けるのですがいきなりその体制を構築するのも大変です。

倒産リスク!?やばいの?コロナにより客先常駐現場が直面している大問題

コロナによって客先常駐現場が混乱している理由について説明させていただきました。
ただし、上段でお伝えした内容は時間が解決してくれると個人的には思っております。

実はそれよりもはるかにやばい問題があります。
それはSlerや派遣会社の経営や倒産の可能性さえある非常に深刻な内容です。
一つ一つ説明させていただきます。

コロナにより客先常駐現場が直面している問題①外注エンジニアの待機費用や支払いがやばい

コロナにより客先常駐現場が直面している問題として外注エンジニアの待機費用や支払いの問題があります。
通常Slerでは多くの外注エンジニアを雇用しています。
全体で数百人~数千人規模の外注が動ているプロジェクトもあります。

コロナからの影響で彼らの支払いについて大きな問題が生まれる可能性があるのです。
例えばですが、
・コロナによって自宅待機になってしまった場合の支払いはどうするのか?※注1
・コロナによってプロジェクトがとん挫してしまった場合の支払いはどうするのか?※注2

などです。
(※注1)リモート環境が用意できない、あるいはリモートでは作業できないプロジェクトの場合エンジニア自宅で待機せざるを得なくなります。
(※注2)実際に予算の確保の見通しが立たずクローズになったり人員整理が始まっているプロジェクトがあります

派遣にせよ業務委託にせよ、雇用契約したり発注を約束している以上いきなり支払いをしないというのは法律的にNGです。
IT業界においてイレギュラーにより突如契約終了となった場合、契約期間分全てかあるいは一定の支払いを補償することが通例となります。
ただし今回はその数が尋常でないため補償するとなると莫大な金額になります。

Slerが損害賠償や大ダメージを受ける可能性も

これは前例がないのでわかりませんがもし雇用側が支払いを拒否し、集団訴訟になった場合極めて不利な立場に追い込まれるでしょう。
それにより雇用側の財政的に大きな影響を与える可能性もあります。
もちろん国からの助成金なども期待できますが、現時点(2020年4月)では不透明です。

また、外注エンジニアの契約を打ち切るとプロジェクト自体が立ち行かなくなるリスクもあります。
今後の業務遂行をしなくてはいけないという葛藤もあり、経営的に非常に難しい判断をしなくてはいけないのは間違いありません。
今後大きな問題に発展する可能性があり注意して見守りたいです。

コロナにより客先常駐現場が直面している問題②予算打ち切り?プロジェクトの先行きと経営状態悪化の懸念

コロナにより客先常駐現場が直面している問題として多くのプロジェクトの先行きが不透明な点があげられます。
特に発注元が一般企業(メーカーなど)の場合、その傾向が顕著です。
彼らはコロナによる被害で経営状況に大きな影響がありました。
まず生き残ることが最も大事であり、優先順位の低いプロジェクトの予算から削っていく動きが活性化しています。
現に著者の知る限り5月以降、契約が白紙になったりチーム解散を余儀なくされている現場が多数あります。

SlerだけでなくIT企業はプロジェクトが稼働しないことにはお金をもらえません。
お金がもらえないのに、多くのITエンジニアを抱えておくことになるわけです。
もちろんITエンジニアだけでなく、営業部や管理部などにも同様のことがいえます。
これは多くの社員を抱えるSlerや大企業であればあるほどリスクが大きく、一気に経営が悪化するという懸念があるのです。

客先常駐現場がコロナで混乱している問題③派遣会社の倒産の可能性

コロナにより客先常駐現場が直面している問題として派遣会社の倒産の可能性があげられます。
これは今しがた説明させていただいたように、プロジェクトの予算や人数がガンガン削られているからです。
派遣会社の場合、エンジニアを雇用し現場に派遣し稼働し、それを回さなければ利益になりません。
仮に派遣受け入れのパイが大幅に縮小されたら、影響を受けるのは当然と言えます。

派遣会社は雇用している社員の給料を払う義務があります。
彼らのビジネスモデルは薄利多売で数多くのプログラマーを多数の現場に送り込み儲けるという戦略をとる企業がほとんどです。
そのため、多数の社員が待機になったら利益が一気に圧縮され財政的に相当追い詰められてしまうのです。
中小の派遣会社は資本金が1億以下のところがほとんどなので、キャッシュフロー的にもコロナ不況が半年、一年と続くようであれば持ちこたえることができる
企業は極めて少ない
かもしれません。

まとめ&一言

客先常駐現場がコロナで受けている影響について説明させていただきました。
かなり厳しい内容になってしまいましたが、現場からリポートさせていただきました。
政府の補償や各社の対応など新しい情報があれば追記させていただきます。
全てのITエンジニアがハッピーになれるように祈るばかりです。
つらい時期ですが皆さん頑張りましょう!



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